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渡辺俊哉 作曲家

あわいの模様a.sax. solo  (2022, 初演)

 

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。同大学大学院修士課程作曲専攻修了。1999年度武満徹作曲賞第3位入賞、武生作曲賞2003入選、第24回入野賞佳作、第9回佐治敬三賞受賞など。ミュージック・フロム・ジャパン (2012) 、HIROSHIMA HAPPY NEW EAR (2013)、その他、様々なアンサンブルや個人の演奏家から委嘱を受けている。武生作曲ワークショップ、ロワイヨモン音楽セミナーなどに招聘され、2013年にはタンブッコ・パーカッション・アンサンブルより、レジデンス・コンポーザーとしてメキシコへ招かれた。2020年3月に、作品集「あわいの色彩」(ALCD-122)のCDがコジマ録音より発売され、各誌で高い評価を得た。現在、国立音楽大学准教授、東京藝術大学、明治学院大学各講師、広島大学客員准教授。日本現代音楽協会事務局長。作曲家、演奏家、音楽学者とともに、研究と実践を通して音楽を多角的な視点から考えるグループ、「庭園想楽」代表。

 

https://www.teiensogaku.com

http://composerworklist.wixsite.com/composerworklist/toshiya-watanabe

 

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あわいの模様a.sax. solo  (2022, 初演)

「あわい」という言葉から想起されることは、曖昧でなおかつ微妙な状態ということだろう。この曲において様々な模様(音のジェスチャー)は、常に微妙な差異を伴っているため、安定しておらず、定かではない「あわい」の領域を作り出し、それらは現れては消えていく。そして呼び覚まされる度に、まるで、記憶が曖昧になっていくように微妙な変化が生じていく。サックスという楽器は、非常に幅広い表現力がある楽器だが、その魅力を活かしつつもクリシェに陥らないよう留意した。

渡辺俊哉

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